なぜ、特製エキシウクリームに乾燥硫酸アルミニウムカリウム(焼ミョウバン)が配合されているのでしょう。また、どういう作用が期待できるのでしょうか。
焼ミョウバンはポピュラーな食品添加物として、日本では古くから漬物の色を鮮やかにしたり、サツマイモや栗の煮崩れ防止等に用いられてきました。現在は医薬部外品や化粧品の原料として、また入浴剤やうがい薬にも使用されています。
では、なぜ「制汗剤」に配合されるのでしょうか?
ニオイは、汗に含まれる皮脂等の成分が皮膚常在菌により分解されることで発生します。
そのニオイの元を抑える作用がミョウバンにはあります。
そんなミョウバンは制汗剤としての歴史が長く、古代ローマ人はミョウバンが結晶になった天然塩「アルム石」を古くからデオドラント剤として使用していたと言われています。
このミョウバンを加熱処理し、水分を除いたものが焼ミョウバンです。
そこで焼ミョウバンの作用について説明します。
1. 焼ミョウバンには収れん作用があります。
収れんとは、皮脂腺や汗腺を収縮させ、肌を引き締めたり、発汗を抑える作用のことです。その特徴を活かし、ニオイの元を含む汗を出にくくしてニオイの発生を抑えます。
2. 焼ミョウバンは殺菌作用も併せ持っています。
皮膚表面を殺菌することにより、ニオイの元を作る皮膚常在菌の繁殖を抑え、汗のニオイを抑えます。
焼ミョウバンは、制汗・殺菌作用を併せ持った成分です。ニオイの元を発生する皮膚常在菌と汗を抑え、イヤなニオイを防ぎます。